人の喜びを我が喜びとする
  一期一会の心あふれる贈り物

「心を通わせる」

夏の夜は まだ宵ながら あけぬるを
雲のいづこに 月やどるらむ
[小倉百人一首 第三十六番 清原深養父]


昼が長くなり太陽のエネルギーを身体一杯受け取れる夏がやってきました。
日が長くなるだけで、心が浮き立ち、短夜に「気がつけばもう朝…」という経験もあるかと思います。歌人 清原深養父は、そんな夏の夜の、月とのひと時を詠んでいます。この和歌の面白いところは、月を擬人化しているところにあります。
単に月を眺めているのではなく、まるで恋人や旧友と語り合うように、月と一晩過ごしているのです。そして朝を迎え、消えゆく月との別れを惜しむかのようなさみしさを漂わせています。人とのつながりや別れなど、思わず人生観を重ね合わせてしまうような一首です。

出会いと別れは、人生において常に身近に存在します。それは暮らしの常であり、人生を紡ぐ上で避けて通れないもの。人は、一人では生きていけません。
様々な出会いにより、周りに支えられ、生かされています。その中でも、別れを惜しむことができるというのは、相手と本当に心が通い合っている証ではないでしょうか。「出会いを喜び、心を尽くして時を過ごし、別れに涙する」。これらは、人生を豊かにする大切な経験です。この心を通わせ、人とのつながりに想いを馳せる気持ちは、贈答にも通じるように思います。

長岡京 小倉山荘では、皆様の絆結びの一助となるべく、創業以来、『小倉百人一首』の贈答歌を題材とした菓子づくりを行ってまいりました。
大切にしたい人生の出会いや別れに寄り添う弊庵の品を、どうぞ幸せの使者としてお選びください。

長岡京 小倉山荘

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