人の喜びを我が喜びとする
一期一会の心あふれる贈り物
実るほど 頭を垂れる稲穂かな
私たち日本人は、黄金に輝く稲穂がたわわに実り頭を垂れる姿に、「感謝」の心を重ね合わせてきました。
自然の恵みが自らを育んでくれたことを知るかのように、頭を垂れる「稲穂」の佇まいは、恩恵を受けとめる姿そのものです。
そんな「稲穂」に出逢うと、私たちは周囲に支えられ生かされていることに気づかされます。
自分を支え、見守り、導いてくれているすべての出逢いに感謝し、今度は自分が支え、与える側に回ろう。
そんな気持ちが自然に湧き出てきます。
これまでの縁や恩を忘れることなく、感謝の気持ちを伝える。
それを形にできるのが贈りものです。
古代より日本人が育んできた贈答文化には、感謝の念が根源にあり、贈り物を通じて、支え合い与え合う輪が広がれば、人と人との絆はより深く、永く続いていくのではないでしょうか。
継承されてきた美しい心のやり取りをこれからも大切にし、未来へと繋いでいきたいものです。
長岡京 小倉山荘では、『小倉百人一首』の贈答歌を題材とした菓子づくりを通して、皆様の絆結びのお手伝いに努めております。
どうぞ弊庵の品を、季節の節目に、大切な方の記念日に、感謝を伝える真心の使者としてお選びください。