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『小倉百人一首』の撰者である藤原定家は、「月」をこよなく愛し、出家の法名を「明静」とし、自身の日記は『明月記』と名付けるほどでした。 『小倉百人一首』にも、「月」を詠み込んだ和歌が十二首 選ばれており、定家の「月」に対する想いがうかがえます。 月は時間の経過や季節の移ろいによってさまざまに 変化し、「有明の月」や「夜半の月」など、情緒的な 呼び名を多く持っています。 定家の「月」への想いを表現したいと、試行錯誤を繰り返しながら誕生した商品が、小倉山荘の『定家の月』なのです。
理想の一枚を焼き上げるため、日々技を磨いています。 『定家の月』は、焼き・食感ともに、弊庵の職人がこだわっておつくりしたおせんべいです。表面はこんがりキツネ色、中は真白く美しい、お米の旨味と風味をしっかり残したおせんべいづくりには、「焼き」の工程が大変重要です。 おせんべいを焼くまでにも、日々変化する気温や湿度に配慮しながら水分を調整します。 焼きの工程にはいると、職人は一時たりともおせんべいから目が離せません。生地にまんべんなく、火が通るように「熱する」「冷ます」のバランスを考え、火力と焼き釜を管理するにも職人の腕が試されます。 職人がおせんべいの生地とまっすぐに向き合い、丹念に焼くことで生まれる理想の一枚。 『定家の月』は、お米のふくよかな風味を味わっていただきたいと、職人が日々技を磨き、心を込めて焼いた一品です。
茶の湯で「一期一会」という言葉が使われます。 この一期一会とは、彦根藩の藩主であり、後に幕府の大老となった井伊直弼が伝え広めた「茶湯一会集」より広まった言葉です。 この一会集の中で井伊直弼は、「人と人との交わりにおいてその瞬間瞬間の心を大切にしよう。今日唯今の交わりは、ふたたびかえってはこない。この貴き今に己を生かしきり、心をつくして交わろう。」と述べています。
お互いが相手を思い、敬いの心で接すれば自然とその心が相手に伝わり、相叶うことができる。 そこに余情残心の深い人間関係の味わいがあるのだと説いているのです。 誠にそのとおりで、このことは、贈り物の選択にもいえるのではないでしょうか。 この度の贈るというご縁がふたたびめぐってこないと思えば、けっしておろそかにできません。先様にすこしでも多く喜んでいただきたい。 そのような思いをこめて、贈り物の選択に心をつくす。 本当の贈り物とは、このような相手を思いやる「心づくし」にこそあるのではないでしょうか。
どうぞ、長岡京・小倉山荘の雅の銘菓を、お世話になった方へのお礼、お土産、慶弔のおくばりもの、盆暮のご進物など、あなたさまのご縁ある方へ一期一会の真心の使者としてお選びください。