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“雪降りの後には遠からず春がやって来る”といわれるように、雪はめでたい春の前兆だと捉えられてきました。また、寒さを乗り越え、百花に先駆けて咲く梅の花は、凛として実に美しいものです。 『小倉百人一首』に詠まれた日本の四季を、いまいちど想い起していただきたく、おつくりした冬季限定の八趣の『をぐら山春秋』。季節を彩る素材や形をお楽しみください。
白妙(しろたえ) 砂糖掛け 寒さの中で春をまちわびる「花(梅)」を模ったおせんべいに、雪に見立てた砂糖蜜をかけました。
花の香 えびサラダ ひと口サイズに仕上げた、ふわっと軽い梅型のえびせんべい。
網代木(あじろぎ) ごまみそ 丁寧に焼きあげたパリッとした食感の香ばしい、味噌風味のごませんべい。
三笠の月 柚子蜜掛け 冬至にゆかりのある「柚子」入りの蜜をかけた、ほんのり甘いおせんべい。
有明の月 甘醤油 海苔をちりばめた、甘醤油味の飽きのこないおせんべい。
沖の石 黒大豆 黒大豆をつき込んだ、香ばしいあられ。
山里の冬 ちらし昆布 昆布をちらし、白醤油で味付けしたあられ。
霜夜の梅 梅ザラメ 醤油とザラメにほんのり梅を感じる、香ばしい甘辛のあられ。
茶の湯で「一期一会」という言葉が使われます。 この一期一会とは、彦根藩の藩主であり、後に幕府の大老となった井伊直弼が伝え広めた「茶湯一会集」より広まった言葉です。 この一会集の中で井伊直弼は、「人と人との交わりにおいてその瞬間瞬間の心を大切にしよう。今日唯今の交わりは、ふたたびかえってはこない。この貴き今に己を生かしきり、心をつくして交わろう。」と述べています。
お互いが相手を思い、敬いの心で接すれば自然とその心が相手に伝わり、相叶うことができる。 そこに余情残心の深い人間関係の味わいがあるのだと説いているのです。 誠にそのとおりで、このことは、贈り物の選択にもいえるのではないでしょうか。 この度の贈るというご縁がふたたびめぐってこないと思えば、けっしておろそかにできません。先様にすこしでも多く喜んでいただきたい。 そのような思いをこめて、贈り物の選択に心をつくす。 本当の贈り物とは、このような相手を思いやる「心づくし」にこそあるのではないでしょうか。
どうぞ、長岡京・小倉山荘の雅の銘菓を、お世話になった方へのお礼、お土産、慶弔のおくばりもの、盆暮のご進物など、あなたさまのご縁ある方へ一期一会の真心の使者としてお選びください。