京都せんべいおかき専門店【長岡京小倉山荘】今昔物語集 宇治拾遺物語 古今著聞集 古本説話集 〜平安の物語〜

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 【平安の物語】一騎打ちで決す!武士の技と誇り。

  平安時代は中ごろのこと。
  東国に源宛(みなもとのあたる)と平良文(たいらのよしふみ)という
  二人の武者が名を馳せていました。

  二人はいずれ劣らぬ見事な武士で、双方、思慮深く胆力もありましたが、
  郎党たちの仲が悪く、互いの主人を何度となく悪しざまに罵り合ったため、
  いつしか主人同士までいがみ合うようになっていました。

  源宛一派と平良文一派は何度となく小競り合いを繰り返すうち、
  やがて一触即発となり、ついに合戦に及ぶ事態となりました。
  双方軍勢をそろえ、命知らずの郎党たちが火花を散らし合うところへ──。

  ◆良文「こたびの合戦は、互いの軍勢を戦わせ合ったところでつまらぬ。
          わしかおぬしかいずれが武芸に優るか知れればすむこと。
          弓をもって、一騎打ちにて勝敗を決しようではないか」

  ◇宛  「それは面白い。もののふたる者、弓での決着は望むところ。
          さればさっそくに始めようぞ」

  二人の棟梁は、互いの使者にこう言わせ、馬にまたがりました。
  両者の郎党たちが冷や冷やしながら見守る中で、
  良文と宛は弓をひきしぼって間合いを待ち、数度馳せ違いました。

  先に射たのは平良文。
  宛の体の真ん中を狙い、確かに命中したと見えましたが、
  とっさに身をかがめた宛の太刀のさやに当たって矢は落ちました。

  後に射たのは源宛。
  良文の体の真ん中を狙い、確かに射抜いたと見えましたが、
  間一髪、身をよけた良文の腰当てに当たって矢は落ちました。

  ◆良文「わしの矢をよけるとは。大したつわものじゃ」

  ◇宛  「わしの矢を避けた貴殿もなかなか」

  二人はこのとき、互いの腕前を身をもって認め合ったのでした。

  平良文と源宛は、その後無二の友になりました。
  はるかいにしえの武士は、日々おのれの武芸を磨き、誇るがゆえに、
  相手の武芸を讃えることもできたのだと語り継がれています。

                                    脚色  江幡店長  出典『今昔物語集』

 

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